「シン・仮面ライダー」（2023年）：この間公開したばかりなのに、もうPrime Videoってか

Amazon Prime Videoで配信中ってやたらTVCMで見るし、押しの一人、池松壮亮が主役ってこともあり、早速鑑賞。

かぶり物のヒーローを演じる池松壮亮見たさで観始めたわけだが、とにかく次々に出てくる俳優が豪華だ。浜辺美波と柄本佑の出演は知っていたけれど、予備知識なく見始めたものだから、塚本慎也（私の中では塚本晋也監督）や、最初は誰だかわからなかった長澤まさみ、ラスボスみたいに登場した森山未來まで！と、私の注目俳優が意外な役で続々登場！そうそう、忘れていけない、政府と情報機関の黒スーツの男２人に竹野内豊と斎藤工。まるでメン・イン・ブラックみたいないで立ちで、ライダーにつかず離れず、敵か味方かって感じでうまい具合に登場していた。

台詞（言葉）を発する度に、小刻みに顔が揺れる池松壮亮＝本郷猛。悲しい過去を持ち、繊細で優しいゆえに、バッタオーグに改造され一撃で敵を殺せる己の力に戸惑いと悲しみを隠しきれない。それでも、悪の組織とその野望を阻止するべく自分を改造した博士（塚本晋也）の娘（浜辺美波）とともに改造オーグたちとの闘いに身を投じていく。

仮面ライダーって、SHOCKER組織が創った改造オーグを観て楽しむのも一つなのかな・・。長澤まさみ、西野七瀬、そしてやっぱり起用されたよね、本郷奏多、みーんなサソリや蜂やカメレオン＆カマキリのオーグたちで、西野七瀬以外ほぼ顔出てないやん・・だけれど、皆さん、楽しんで演っているんだろうなと思えた。
エンドロールで松坂桃李の名前を見て、えー？？どこに出てた？と思ったら、人工知能の出先機関みたいなロボット（アンドロイド？）、ケイの声だってさ。

途中から洗脳が解けて本郷たちの仲間になる仮面ライダー２号の、一文字隼人に柄本佑。１号の本郷猛の池松壮亮もそうだがこの人も声がソフト。その上キャラ設定なのか、少しハスに構えた物言いなものだから、ちょっとふざけているようにも取れる。

本作のラスボス、蝶オーグの森山未来との決戦で、二人がお互いの名前を呼び合って敵に向かった時は、正直どういう演出？！って思ってしまったが、蝶オーグとしての森山未來の所作が美しく、ダンサーとしての評価も高い彼ならではで、さすがだなーと思って観た。
全編に漂う陰鬱な雰囲気を残したまま、・・・・・・一人次の敵に向かって去って行ったのが2号（柄本佑）っていうのに驚愕したところで終わった。

庵野秀明監督と俳優陣パワーだろうか、興行収入20億円超えとのことで、素晴らしい！

しかし観終わっての個人的感想は？と聞かれると、なんで観ちゃったんだろう・・でした。