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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「REPLAY & DESTROY」(2015年)

どうよ、このいい加減なやり取りとユルさは。

山田孝之は、俳優として見ても上手いなあ、と思うけど、いろいろアイデアを持っていて、自分で演技以外でやりたいことがたくさんあるんだろうね。本作も企画から携わっている。

 

゛世直し哲学チープストーリー゛?って、そこに哲学があるかどうかは知らないけど、前髪をクリップで留めた頭は良いけど性格に問題ありそうな大学院生を林遣都が、わりと力を抜いて山田たちと楽しんで演っている様が楽しい。

脇も含めゲストもなかなかの俳優たちが登場するみたいで、これから全話Amazonプライムで見てみます。

REPLAY&DESTROY Blu-ray-BOX(Blu-ray Disc)

 

 

 

追悼 市原悦子さん

市原悦子の遺作となった「しゃぼん玉」を、林遣都主演作品として観ていた。(遣都の市原さん追悼の言葉はこちら。)

決してハデな作品ではないけれど、これがかなり心に染みる良い作品なのですよ。市原悦子が流石、というか圧巻の演技で出演者全員(たぶん)と鑑賞者を包み込んでいる。また映像の美しさ―絵に描いたような山並みや山あいの風景が、市原悦子の声の影響もあるのか「まんが日本昔ばなし」を彷彿させ、なんともノスタルジックで温かい心持ちになる。

やさぐれた主人公=林遣都の心の変化を、表情だけでなく、風景に溶け込むような佇まいで表現している演出(演技)もいい。

以前書いた感想こちらですが、もう一度味わいたい作品です。

 

それにしても市原悦子さんの声、あの緩急ある台詞回し、演技は、唯一無二だなあ。もう彼女の新作を観られないのは本当に残念です。

ご冥福をお祈りします。

 

「3年A組」- 3

このドラマの主人公の教師、柊一颯を演じるにあたり、菅田将暉が「毎回、伝えたいことがあります」と言っていたのがよくわかる。全身全霊で目の前の生徒に訴える菅田将暉の迫真の演技が、見ているこちらの心も揺さぶる。

人質になった生徒たちは、普通のドラマなら毎週変わるゲストが一同に密室(教室)にいるというわけで、毎回生徒一人ずつの抱える問題(自殺した生徒=景山澪奈=上白石萌歌との関係)があぶり出されていき、いろんな意味での”真実”に近づいていくという構図か。

前回はさながら永野芽郁川栄李奈の若手女優演技対決みたいな迫力だったわ。

それにしても、演技しているときの菅田将暉のカッコいいこと!(じゃあ、していないときはカッコよくないのか?!ってわけではないのだけど。)

 

毎回未熟な者(生徒)に伝えたいことがる教師(大人)という内容は、櫻井翔がビジネスマンから高校の校長先生になった「先に生まれただけの僕」というドラマを思い出す。あちらも現代の高校運営(教育者、運営側の視点から)の問題点を突きながら、生徒に語りかけるというスタイルで、まだ落ち着いて見られたけど、こちらの「3年A組」は教師、柊の過去も今後明らかにされるべきことが満載あるようで、全く気が抜けない。

 

 

「べっぴんさん」(2016年) 再放送

きたー!「べっぴんさん」(再放送の83話)に林遣都がついに登場!

おっさんずラブ」から林遣都を追いかけ始めた方の中には、NHKのこの朝ドラを見逃している人が多いのでは?(私がそうです。) 

NHK BSで再放送していましたが、林遣都が演じる河合二郎が登場するのが昨日からなのです!

撮影時26歳だと思うのだけど、19歳の役なんだよね。無理があるなんて声もあったみたいですが、昔の19才は結構ふけてるからね。昭和の服と髪型が逆にかっこ良かったです。今までにない、スカした野郎、ドラマーで登場してドキドキしました。

でも、当時、朝ドラの林遣都を見てもファンになったかと問われると、たぶんスルーしていたかもしれません。何てったって「火花」でいい演技するなーと思ったけど、特に追いかけようとまでは思わなかった私ですもの。最後まで役の性格を見ないとわかりませんが、ほんと役者さんてその俳優にとって特別になる゛役゛に出会うかどうかで、随分その人生が変わるんだなーとつくづく思いました。林遣都は牧凌太という役で、やはり世間がこの俳優に開眼したのだと思います。

あー、それにしてもしばらくほぼ毎日林遣都を拝めると思うと、日々が楽しいわ。

ドラマーの遣都くん、お見のがしなく!

「いだてん」

いやあ、期待通りに面白い!クドカンらしいテンポとノリが軽妙。

しかも出演する役者が驚くほど豪華な顔ぶれ。役所広司がまたお茶の間で見られるなんて嬉しい限りだ。ビートたけし(古今亭志ん生)の若い頃が森山未來なのはちょっと無理があるけど、森山未來を見られることが貴重。

 

日清、日露戦争に勝って、欧米に追い付け並べと、勢いのある当時の日本の活気(と焦り?)が映像から伝わってくる。中村勘九郎がこれからどう弾けるのか今から楽しみだ。

 

 

「レ・ミゼラブル ― 終わりなき旅路」

二人の大人の男の押さえた演技が静かに胸を打った。特にラストシーン。

映画でヒュー・ジャックマンラッセル・クロウアン・ハサウェイの名演を観ているだけに「レミゼ」を現代に置き換えてドラマ化するなんて、実はあまり期待していなかった。

しかし、主な登場人物の役割は残しつつ、大胆に事件や状況を現代の日本に置き換えたストーリーが本当に良くできていた。フランス革命後の混乱情勢を2度の震災に、別人になって生きることを亡くなった親友になりすますことに。貧しさを弟の病気が原因とし、パンの窃盗は正当防衛の殺人に。

さらに登場人物を原作と照らし合わせて楽しめたし、ほとんどの役を元の登場人物のキャラクターに則って演っているのも面白かった!特に長谷川京子金子ノブアキの、コゼット(ドラマでは梢)をあずかる悪人夫婦が最高!

久しぶりに見たハセキョウがホント素晴らしい!はすっぱで意地悪で、根っからの性悪を熱演。期待通りの金子と、最後まで息ピッタリの悪ぶりに感動さえ覚えた。

 

おディーンが、キラキラのハンサムオーラをすっかり打ち消し、完璧に人の良いおじさんになっていた。物静かな善人顔の下に、自分を偽って別の人間を生きる罪悪感や猜疑心が覗くのも説得力がある。おディーン、演技上手くなった?!

前回のモンテ・クリスト伯の時は力が入り過ぎてやり過ぎ感があったけど、今回は台詞も少なく押さえた演技に撤していて新しいディーンを見た気がした。

 

最後の方、復讐に燃える心だけで何年も馬場純(=ディーン)を追って生きてきた井浦新演じる刑事が、呆けた母親(かたせ莉乃!気弱な役が全く珍しい、けど良かった)と交わす会話と、たぶん劇中初めて見せたと思われる彼の微かな笑顔に救われた。

 

 

 

 

「家康、江戸を建てる」(NHK正月時代劇)

後編~金貨の町~ (柄本佑主演)に林遣都が出演すると言うので律儀に前編~水を制す~(佐々木蔵之介主演)から見た。

 

前編は、人々の安全な暮らしを担保するため川の氾濫を無くすことと、安全な飲料水の確保、つまり治水に奮闘する男たちを描き、さながら江戸版゛プロジェクトX゛のようだった。出世欲だけでは成し得ない、崇高な目標を同じにする男たちと、家康の壮大な計画と先見は、最後の最後でさらに大きな感動があった。

蔵之介の老獪の域に達した主人公を演じる達者な演技も光った。

 

そして後編~金貨の町~。こちらは身分の低い若者が自分の腕だけでのし上がろうとする野心と恋心の間で葛藤する、壮大な国造りの話というよりは、ちょっと切ない恋物語の様相だった。

いやあ、私初めて柄本佑がカッコいいと思いました。あのあっさりうるり顔と京都弁の似合うこと!恋相手のお嬢さん役の広瀬アリスも芯のある老舗の娘を好演して、江戸から帰ってこない恋人、庄三郎(柄本佑)を待てなかったとしながらも、実は男こそが功名のために江戸に残り、自分を捨てたと知っている。(辛くて悲しいシーン)

 

さて、林遣都は京の金貨造りの後藤家で、庄三郎の弟弟子の職人、与一郎役。

前半うっかり八兵みたいなお調子者として登場し、庄三郎の無二の片腕と思いきや、あっさりこっぴどく庄三郎を裏切る小者。短絡的な裏切り者を庄三郎は2度も助けるが、助けてやろうと思える憎めないキャラが遣都らしい。ただ、野心と恋に胸焦がす庄三郎、柄本佑の印象が強烈すぎて、ファン目線のはずなのに遣都があまり印象に残らなかった。(のでもう一度見たいと思う。)

正直、タイトルが物語る壮大さからすると、前編の~水を制す~の方が見応えがありました。