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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「きのう何食べた?」-3

本編の内容もさることながら、オープニングの2人の仲の良さがアツアツに出ている映像(食事を作っているシロさんを、賢二がスマホで撮っている)、そして主題歌「帰り道」に一番癒される。

曲はOAU(OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)。ボーカルはBRUHMAMのTOSHI-LOW

ブラフマンと言えば「あゝ、荒野」の「今夜」も良かった。映画のインパクトも凄かったのだが、エンディングで流れた「 今夜」のTOSHI-LOWのボーカルが映画の余韻にピタリと寄り添ってきた。(曲を思い出しただけでももう一度「あゝ、荒野」を観たくなった。)

そして「帰り道」も「きのう何食べた?」の男二人のささやかな楽しそうな生活のワンシーンにとてもしっくりくる。

なんだろう、昔のフォーク調にも聴こえるんだけどな。いいな、OAUもBRAHMANも。TOSHIRO-LAWも。


OAU「帰り道」

 

 

「あなたの番です」-2

最初、日常の中で暗い闇を抱えているマンションの住人同士による殺人ゲームかと思っていたが、住人たちそれぞれの人間関係にも殺人ゲームが広がり、今のところ全く犯人像が読めない。"黒幕"は存在するのか、はたまた全員のささやかな悪意の歯車がピタリと合ったための連続殺人なのか?!

3か月間のドラマではなく半年間続くドラマなのでじっくり描くのだろう。登場人物の多さも見もの。次から次へと曰くありそうな人物を、いかにもの俳優が演じている。

田中圭の年下ダンナの甘えっぷりを堪能していたけど、そろそろ別の顔(不穏な意味ではなく、菜奈ちゃん=年上奥さんの原田知世を助ける意味で)を見せてくれそうで楽しみです。
www.ntv.co.jp

「いだてん」-7

ひゃーーーーーっっっ!!!(四三の水浴びの時の雄たけび風)

応援していて、見ていてよかったーーーー!!!「いだてん」

林遣都が「いだてん」後期に水泳選手の役で登場するではないかっ!

遣都君、思えばデビューから数々のスポーツ映画に出演し、たぶんスポーツ万能なんだと思うのよね。野球、飛込み、駅伝、ボクシング・・・。駅伝では練習させてもらった大学の駅伝部に誘われたほどらしい。でも中村勘九郎演じる四三役は、あのバタ臭い顔は無理だよねー、と思っていた。(それに今となっては四三役は、勘九郎が唯一無二のように思うし。)

大河初出演となる遣都の役は、1932年のロサンゼルス・オリンピックの水泳銅メダリスト。主役が中村勘九郎から阿部サダヲになる後半の、東京五輪誘致の話の中で水泳大国ニッポンの輝かしい水泳選手たちの一人として登場する。

後半に行くまでの今後の展開も楽しみだ。前回は綾瀬はるか演じるスヤと結婚した四三とスヤとのエピソードがいい。熊本で四三の帰りを待つ嫁のスヤと四三を跡取りとして養子に迎えた姑役の大竹しのぶのコンビが最高にいい。それに四三の兄役の中村獅童が加わったら最強の掛け合いになるところも見どころ。もはやかなりコメディ要素が強い展開だけど、来週は四三とスヤのちょっとしっとりしたシーンが見られそうです。

www.nhk.or.jp

 

 

「戦国BASARA MOONLIGHT PARTY」-2

ブログアップして、画像紹介でAmazonのリンクを貼るのだが、Bluerayのレビューがなかなかいい。やはりゲーム、舞台も観ているファンは、その世界観を実写版でも伝えようとしている熱意みたいなものを感じとって高評価のようだ。

明智光秀のワナにハマリながも伊達政宗(林遣都)と真田幸村(武田航平)は、魔王、織田信長(GACKT)を打つべく本能寺を目指す。強敵織田魔王に、家臣の片倉小十郎やサスケも加えて奮闘するも叶わす、明智光秀の裏切りも一通り描かれ、最終的には若きBASARA、遣都政宗と航平幸村が気を合わせて魔王を打つ。全編にわたり、時々どうでもいいお色気要素として、上杉謙信(女性)とその家臣(女性)が、話を展開するキーとして出てくるのもここまで来るとご愛嬌。この物語はあくまでも"漢(おとこ)"同士の闘いとロマンの話なのだから。

 

叫ぶ、笑うの表現が一本調子な武田航平に比べて、林遣都の微妙な感情表現が、アクションメインの本作でも見られる。

日常生活で、人はむやみに腹の底から叫んだり、有らん限りに眼を剥いたりしない。アタタタターっっとケンシロウのように秒速で腕をつき出すことももちろんない。だからこそ、お芝居で役者がするのを見て、またゲームでアバターが闘うのを見てスカッとする。ここでも山崎力の「俳優のノート」に書かれていたことを思い出す。

眉毛の上がり方が75度位の林遣都は、すでに、達磨一家の日向(「HiGH & LOW」)の片鱗を覗かせていた。繊細な感じの役が多い遣都の、"BASARA"ぶりが見られて良かった。

 

 

 

「戦国BASARA MOONLIGHT PARTY」(2012年ドラマ)

何で見よう思っちゃったかなー。1話の時点で激しく後悔した。(まあ、林遣都が出ているからなんどけど。)

原作はゲーム、それをアニメ化に止まらず劇場版、実写(ドラマ)版まで制作しているのだから相当人気があったコンテンツだと思う。

しかし、ゲームとして楽しくするために戦国武将をデフォルメして戦わす原作に、さらに荒唐無稽なストーリーを追加して展開する実写版を何で作ったん?と思わず突っ込みたくなった。しかもかなりゲームに忠実な設定で、伊達政宗(林遣都)は6本の刀剣を操り、なぜか台詞の端々に英語が。また真田幸村(武田航平)は、武田信玄に心酔する純真すぎる漢(まるでバカにもみえる)として登場する。この二人若者が切磋琢磨して魔王、織田信長(GACKT)に向かっていくというお話しなのだが。

 

それでもBASARA/バサラの意味を調べて妙に納得した。バサラとは、戦国時代黎明期の南北朝時代に流行した、派手な出で立ちで大口を叩き、下克上を狙う武将たちの文化的流行のことをいうらしい。戦国時代の文献にはその言葉は出て来ないらしいが、確かによく描かれる戦国武将、とくに織田信長豊臣秀吉など華麗な衣装、鎧で登場することが多い。

その発言も振る舞いも、目立ってなんぼの風潮が確かにあったのだろう。それを二十歳前後の俳優の勢いで痛快に描いたものとして見ればゲームをやらず原作を知らない私でもそれなりに楽しめる。さらに、ばさら(婆沙羅)の意味を知ったことも儲けもん。

 

林遣都、初の時代劇?と思ったけど、衣装も殺陣も全く時代劇のそれとは違うため、遣都の武士役はおあずけ状態が依然として続く。

うーん、登場人物全てが若気の至りで、やっちゃった感満載だけど、一応、魔王に捕らえられた武田信玄を救う二人(正宗・幸村=遣都・航平)の旅が始まった後半、最後まで見てみようかな。

「コヨーテ、海へ」堤幸彦×佐野元春 WOWWOWスペシャルドラマ(2011年)

チェリーボーイズ」を観た後だけに、お肌ツルツル、真っ白、ポキポキ青年、19歳(撮影当時)の林遣都に安堵。

 

友人の死をきっかけに若かりし頃の自分の夢(スピリッツ)を再び取り戻す旅に出た父親(佐野史郎)、その父親を初めて理解しようと、若かりし父の旅の軌跡を追ってニューヨークに降り立った息子(林遣都)。堤監督がヒッピーやロックを生んだ50年代のアメリカ文化"BEAT"(ビート・ジェネレーション)の影響を受けた佐野元春の音楽にインスパイアされて撮った作品で、全編佐野元春の音楽と共に、父親パートではブラジルでのロードムービーが、息子パートでは、ニューヨークでビートを紐解く旅が始まる。

父親の佐野史郎(北村)とバディとなるガイドのコンビ、林遣都(ハル)とガイドとなるハーフの学生、長渕文音(デイジー)のコンビが本当にいい。林遣都の等身大の自然な演技、長渕の達者な英語が違和感なく、まるでドキュメンタリーを見ているようだった。

 

高校、大学で佐野元春を聴いた私は、学生演劇のお芝居の、あるシーンで佐野元春の曲を使ったことを思い出した。当時流行っていた佐野がビートという思想の影響を受けていたことなんてまるで知らず、本作品で初めてビート・ジェネレーションという言葉を知った。今の若者であるハルとデイジーのビート・ジェネレーションに対する憧憬みたいなもの、そして今を生きる自分たち(ビートの世代である父親たちを含む)への流れ。途切れたように思えたものも実はどこかで繋がっているスピリッツの尊さのようなものを感じて、豊かな気分になった。

 

あの時使った佐野元春の、あの曲の出だしと歌詞を今でも覚えている。ああ、確かにあの曲も、ビート・スピリッツが色濃くうつされたものだったのかも知れない。ピアノの弾き語りのような…。ドヴァンナのアパートメント…から始まる、、。 

 

「チェリーボーイズ」(2018年)

大きな黒ブチのメガネを小鼻までずらし、その黒ブチがちょうど大きな目を半分隠している。青白い頬に無精髭、上目遣いに黒ブチから相手を伺う視線は、、。ホントー!!にキ・モ・いっ!林遣都、そこまでやるぅ?

 

しかもですよ。25歳、童貞3人組の中でも性格の悪さはダントツなのだ。童貞を捨てるためにレイプを計画するなんて、女性としては全く理解できない。

クンニ=国森(林遣都)、ビーチク=吉村(柳俊太郎)、カウパー=高杉(前野朋哉)の童貞を捨てる計画の奮闘ぶりが笑えるどころか痛い。性格の悪いクンニに従ったり、クンニのために土下座できるビーチクとカウパーの友情の厚さだけが妙に心に残った。

いろんな役ができてなんぼの役者さん、本当に結構マジキモかった林遣都の仕事に拍手。最後にやっぱり童貞を捨てられず(クンニは達成!?)人目も憚らず号泣するのだが、それが「おっさんずラブ」の牧くんのそれと全然違う顔だったんだよ!うぇーんって「春田さんのことなんて好きじゃない」って言いながら泣いていたのと同じアングルだったんどけど、これが全然違う人なの。別の人間になっているのだから当たり前かも知れないけど、やっぱり流石だなー。って。

 

ラストシーンでメガネをはずし、「俺はクンニだ」とどや顔で言う国森に、初めて林遣都を確認できて、あ、遣都の作品名観てたんだって認識しました。

 

チェリーボーイズ [DVD]

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