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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

久喜、デビュー!

新しいカテゴリー「うちのワンコ」を作った。

これもコロナ禍のサンブツなのだけど、いつもそばにいる犬の写真をほぼ毎日とっていることに気づいた。

2か月以上、日中愛犬が過ごしている部屋で仕事をしている。うちの犬は猫みたいにパソコンの上にのったり、仕事の邪魔をしたりしない。最初はなんで毎日いるんだ?って顔だったけど、そのうち慣れていつものようにずっと寝ている。たまに伸びをしたり夢でも見ているのかムニャムニャいったり、くうぅぅと小さくいったりしているのが気になって、つい目をやってしまう。そしてついつい写真に収めてしまうのだ。

1枚目の写真は、まだ肌寒い3月下旬。窓際のひだまりに自分のネジロ(クッション)をもっていて寝ている。

2枚目は、今日の久喜(クキ)、このブログでは漢字表記してあげよう。たまたまそう変換されただけのことだけど。久しぶりの梅雨寒で丸くなって寝ている。

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「世界は3で出来ている」(フジTV ソーシャルディスタンスドラマ) - 3

※これはいわゆるリモートドラマというくくりではなく、リモートによる打合せと、密を避けての安心安全な撮影を徹底した、いわばソーシャルディスタンスドラマである。

と、フジテレビの作品公式サイトに書かれてある。しかし、それを知らなければ、林遣都の一人芝居、一人が3役やっている普通のドラマと思う。それほど映像の合成技術は進んでいるし、芝居に違和感がない。

 

作品全体のテーマは、冒頭で引用した通りで、このコロナ禍、緊急事態宣言解除を受けてWithコロナの新しい生活様式、新しい制作現場を模索しながら3蜜を避けてドラマ制作する、ということだったと思う。

しかし、普通のドラマとして物語のテーマを考察すると、”思い出す”という言葉がキーワードだったのではないか、と思った。

緊急事態宣言前に仕事を辞めたいとクサッていた次男、勇人、それを心配して緊急事態宣言から3か月後に、勇人を訪ねてきた兄、泰斗、3男の三雄。(なんで三つ子なのにこんなに名前の付け方がバラバラなん??)

兄は、亡くなった母親がよく作ってくれた実家近くの製麺所の”バターラーメン”を持ってきて、2人でそこの若社長がどうのこうのと話しだす。久しぶりに兄弟や親せきが集まった時、近所の人のあれからを語る会話にリアリティがある。兄は母親の作るラーメンの味を再現するため、チョイ足しがなんだったか考えるが思いつかない。そのうち、3男もやってきて、ラーメンを前に3兄弟のお決まりの一発ギャク、しかもギャクを最後までやり切るのは末っ子だけで、上2人はそれを見て「かわいい」と半ばあきれて半ば愛おしそうにつぶやく。ああ、こうして3人仲良く育ったんだなーと、過去の彼らの微笑ましい様子が想像できるシーン。

ラーメンを3人ですすりながら、勇人はコロナ前までポンコツ社員だったのに、リモートワークになってリモート会議や研修を仕切るようになり、空気を読まなくていいノリと掴みで実力を発揮できたことを喜ぶ。ここだけの話、Withコロナの新しい生活様式万歳!と告白。茨城で農家をやっている三雄も、有機野菜のネット販売がコロナ禍で繁盛していると報告する。

泰斗だけ、コロナ禍を過ごした多くの人々の代弁者として、不安と戸惑いの3か月の胸の内を話す。

緊急事態宣言直後の、誰もいない渋谷の映像を見て、大変なことが起こったと感じた。この事態に家に籠るしかない人々。家中掃除して、毎食料理を作って、医療従事者に感謝し、寄付もし、、、これからどうなるんだろう、と考えても答えのでない疑問を繰り返し・・。そして最後に製麺屋の若社長が、給食用に学校やレストランに卸していた麺が売れなくなり、資金繰りが悪化して会社をたたむことになったと言う。

緊急事態宣言が解除されたとたん、渋谷には人が出てきて、少しずつ日常を取り戻しつつある。この3か月はなんだったのかと思いながら、あの時感じた異様な社会と個人の不安をみんな忘れていくんだろうな、と続ける泰斗。3人しんみりとなって、(ここの3人しんみりの顔が!同じ話で同じ様な気持ちになっているはずの同じ顔の林遣都が、全く3者3様の”しんみりの顔”であることに驚愕!)少しの間の後、お調子者でムードメーカーの勇人が,ぼそっと「東京タワー」とつぶやく。

そこから(いつもの?)”3”に関する兄弟の掛け合いが始まり、最後にはバターラーメンの母親のチョイ足しが何だったかを思い出す―。

なんとまあ、秀逸な脚本かつ演出と言うしかない。時代、今の空気を余すことなく台詞と空間に凝縮している。そして計算されているのか、感覚的にぴたりと合わせられているのか、林遣都の一人芝居が本当にすばらしいのだ。

泰斗の問いかけの一つ、みんな忘れていくのかな?については勇人が「思い出すんじゃない?」と答えた。実際3人は、かわいがってくれた若社長のこと、母親のこと、母親の味を思いだしたではないか。

コロナに罹って命を落とした人。コロナ禍の中で亡くなった大切な人をお葬式も出せず見送らざるをえなかった人。大切な人や大切なことは、今後新しい生活様式に追われて前を見ることしか余裕がなくなった人でも、きっと思い出すし、忘れないはずだ。

この3か月間で人生が好転した勇人と三雄のことを描きながら、その一方で、志村けんさんや豪華客船の人々、医療現場、医療従事者の人々などへの様々な"思い"が詰まったドラマだったように気がした。

そうそう、”3”は、やはり”3蜜”からきてるのかなあ。

今の今だからこそ生まれた素晴らしいドラマを最初に観た直後、ざわざわとした興奮が続いていたのだが、もう一度録画を観て、そこに不変のテーマを見つけた!

フジテレビと中江さん、水橋さん、そして林遣都さんに改めて感謝と賞賛を贈りたい。

www.fujitv.co.jp

 

 

 

「世界は3で出来ている」(フジTV ソーシャルディスタンスドラマ) - 2

すげー!林遣都、マジすげー!!!

三つ子役、前髪の分け方と服装を変えただけで、まるで別人。最後の方は、三男と次男の前髪がほぼ一緒になってたけど、でもでも三男はしっかり子持ちのパパに見えたもん。

期待以上に面白かったー!

ブラボー。この作品に関わった人、全てに!


「火花」大好き芸人のトーク

ドラマ評だけでなく、林遣都の"いろいろ"を聞きたくて、YouTubeに上がっている「火花」大好き芸人のトークをほぼ全部見た。

トークがダントツ面白い博多華丸を始め、ドラマのメインキャストで出演していた好井まさお(井下好井)、村田秀亮(とろサーモン)、ほか若手(申し訳ないけど知らない)3人。限りなく「火花」を愛してやまない面々。

前半は、好井、村田の演技を絶賛。彼らはその光った演技のおかげで次のドラマや映画で白羽の矢が当たったといっていた。そうか、「小さな巨人」の好井は「火花」の後だったのね。

Globalに展開しているNETFLIXだけに、この作品にチョイ役で出演した俳優でも、光ったんだろうね、ハリウッドの監督に声がかかった役者もいたそうだ。

で、林遣都はどう?どうだった?どんな感じだった?と、期待しながら彼らの話に笑いながら付き合っていたわけだが・・。最後の方で、華丸さんが言ってくれてたかな、「林君が又吉にしか見えんかった。」って。全編役に入ってたよねー。

 

芸人の目線で芸人の生態をリアルに描いたドラマについて語り合っていたから、聞いていてへええぇと思うことしきり。

このトーク、「火花」Blue Ray 発売記念ということで、特典映像や特典パンフレットのことを宣伝して十二分。思わず、買おうかなと思ったほどだ。

最後に、「10年以上売れていない芸人は観ないでください。」と締めたところが、マジ、リアルってことでしょうか。

「火花」、今6話まで観ました。終盤に向かいます。

以下は、吉本興行チャンネルです。

www.youtube.com

 

「麒麟がくる」- 6

今夜の"桶狭間の戦い"は、面白かったなー!主役の明智光秀がほとんど出ず、なんの活躍もしていないにも関わらず、大河ならではの主役級の俳優陣、普通なら主役である登場人物たちの大活躍で、1回分、ほぼ主役不在で魅せたものねー。

コロナの影響で撮影ができず、桶狭間で一旦休憩。

次回からの予告では「独眼竜政宗」の映像が。確かものすごく神々しいまでに美しかった後藤久美子が出ていたような。見るかどうかわからないけど。

ともあれ麒麟チームの皆さん、コロナに負けず頑張ってください。応援して待っています!

 

「火花」(2016年 Netflixドラマ)-3

くっそー。第4話のラストの画が頭にこびりついて離れない。

夜空に散った花火とブレた徳永(林遣都)のアップ。

自分の力の無さに落ち込んだ後、心酔する才能に触れ、焦燥の後の高揚、アドレナリンがドバーっと出た感じの若者の顔と爆発した花火。

このドラマの演出、俳優陣、音楽、映像、なんだかすべて自分のツボの入ってしまう。しびれてしまう。

今回、林遣都を観るために丁寧に見ているのだけれど、遣都云々というよりは、ドラマのクォリティにひたすら驚いている。遣都を意識せずに何気に見始めた1回目も、確か同じように感じたけれど、丁寧に見ているからか余計に思う。そして第5回を見終わって、携わったドラマの表現者たち(俳優、監督、音楽、美術、制作・・・)がこのクオリティまで作った、いや彼らに作らせた原作のすごさ、力を確認したくて、ついにKindleでポチっと購入してしまいました。

最後の感想はこちら

 

Netflixオリジナルドラマ『火花』ブルーレイBOX [Blu-ray]
 

 

コロナ禍がもたらすもの(プラス思考で)

2か月ぶりにオフィスに行った。電車に乗ったのも2か月ぶりだ。

時差通勤で昼過ぎに電車に乗ったが、同じく時差通勤の会社員や時差通学の高校生がいて、ソーシャルディスタンスをやっと確保できた感じ。帰りの夕方ににおいてはディスタンス確保は難しかったが、体が触れることはなかった。

コロナに感染するな、感染させるな、そうは思うが経済も回さないと別の不幸がどんどん大きくなってくる。皆がそんな思いなのだろう。駅のホームでも感覚を開けて、座席も1つおきにといった努力が見られる。

虎ノ門に着いたら、2か月前に建設中だった高層ビルがほぼ完成していた。そしてエレベータの中には、壁を向いて立つよう、ステップのシール。都会を歩く先々で”ウィズ・コロナ”を感じつつ、ふと思ったことがあった。

それは、今回のコロナ渦を経験して、日本の社会全体としては少し成長したのではないかということ。

・医療従事者を始め、宅配や小売りの人への感謝

・感染させないという他人への配慮、そのためのソーシャルディスタンスと、列が長くなっても待つことができる忍耐。

もう少し詳しく言うと、例えば通勤電車に何がなんでも乗ろうとする輩が今はいないのではないか。(そもそも時差出勤のため決まった時間に到着しなくてもいいからかもしれないが)少し鷹揚な心持ちになろうと、暗黙の努力をしているおかげで、押し合いもなければ、電車の中で虫の居所が悪い人同士の言い合いみたいなものも聞かずに済む。

・”自粛警察”なるもや、医療従事者への偏見など、自身と自分の周りだけを守ろうと過剰に防衛する人の心ない行動も聞いたけれど、大半の人はそれを聞いて悲しいと思っただろし、怒りさえ感じたであろう。大半の人が正しい判断ができること。

・先日のブルーインパルスの激励飛行や、全国一斉に上がった花火など、批判を恐れず良いと思ったことを粛々と準備しスピーディにやったこと。(何をするにも批判は伴うもので、批判を恐れていては何もできないと思う)

もちろん、公立学校での教育現場の対応の遅さやおととい届いたアベノマスクなど
、がっかりすることもあったけど、今回ほど、一人ひとりの心持ちと行動が試された災害もないのではないか。そういう意味で、多くの一人ひとりが、自分だけのことだけでなく、周りや社会のことを考えるきっかけになったのではないか。

 

久しぶりに家を出て、数時間会社にいて同僚と顔を合わせて会話ができた、それだけで気分が上がった自分に、なんて単純なの?と思いながら、”蜜”で忙しない都会の、悪気のない人々が(自分も含め)少し優しくなったのではないかと、コロナ禍のもたらしたもの(まだ過去ではないけれど)を感じた1日だった。

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エレベータの中のフットプリント