Dig in 林遣都!とうことで、ついに観ちゃいました。事務所の先輩、常盤貴子主演といことで、当時スターダストでルーキーだった遣都も配役されたのかしら?と勝手に想像しながら。
ストーリーは、二組の親子のそれぞれの確執、それから長い間疎遠になった関係を、ラジオという媒体を通して言葉(手紙)の力で解していく様が丁寧に描かれている。補足すれば、言葉とそれを届ける”声の力”であろうか。
ラジオパーソナリティの仕事をしている主人公の常盤貴子は、当時開局して10年ほど経っていたJ-WAVEで働いている設定。J-WAVE、映画に出資していたのか?と思うほど、全面的協力で、”Eighty one point three、ジェイ ウェイ~ヴ”というジングルも懐かしく、なんだかノスタルジックな感じのお話だった。舞台がJ-WAVEのある東京六本木だけでなく、函館や大阪という地方でも展開されたからだろうかね。
遣都は、前述の二組の親子のうち一組の、父親と祖父の確執を何とか解決しようと奮闘する函館に住む純朴な高校生の役。当時の林遣都は、純朴な役が本当にはまる。彼本人が滋賀という自然豊かな地方都市で純朴な青年として育ったからなのだろうか?(これも勝手な想像です)きれいな、ハンサムな顔なんだけど、なんかそこをまるで生かされていない役どころが、この頃多い。(いや正直どの頃も多い?)はじける笑顔が本当にかわいらしい林遣都が見られます。
なんか、さらーと流れてしまうお話なんだけど、遣都の祖父役で仲代達也。彼の別れた妻に八千草薫、という何とも贅沢なキャスティングを記しておきます。八千草さんの、間もなく孫を抱く年の母親役なのに溢れ出る可憐さと、元の夫(仲代達也)と別れた後にできた娘に中島知子(オセロの!!) が出演していたのには驚いた。
中島知子、女優として全然イケたのになあ。すっかり見なくなって残念!一方、仲代達也の存在感があまりにも生かされていなくて少し物足りなかったです。