かかりつけのクリニックでよく診てもらった。
背骨のどこかが炎症している可能性があると、六角先生(六角精児似)。もう一人の河瀬直美先生(河瀬直美監督似)が、あれ?右耳、いつもかしげていたっけ?と言って、久喜の右側から名前を呼ぶように言った。久喜の右側に立って私が呼んでもこちらを向かない。左側に立って読んだら、顔を向ける。
つまり、久喜は、右側に顔を向けられないのだ。頸椎に炎症があるのかもしれない、ということで、消炎剤(痛み止めになる)を処方された。
抱き上げたらどこか痛むのか、しいいいと小さく細い鳴き声を出すから、大事に抱っこしてクリニックには行ったけど、クリニックでは歩かせてみて、と言われて下ろしたら、普通にしっぽを上げて私の方に来るから、帰りは歩かせてみた。
久喜は、私の左側を歩かなかった。右に向いてアイコンタクトを取れないからだ。
散歩もあまりよくないと言われた。
2日分の薬をもらって、明後日また行くことに。
家に帰ってからは、だんだん痛み止めが効いてきたのか、右側を下にした同じ姿勢で眠りこけていた。
久喜がこのままだんだん弱っていって、寝たきりになったらどうしよう。もし下半身が不随になったら犬用の車いすを高額でも買ってあげよう。そんな究極的考えが浮かんできた。