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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「QP」(2011年):日テレ深夜枠30分ドラマ、三池(崇史監督)色光るヤバ過ぎるヤクザの世界

Huluの期間限定サービスで林遣都出演作品「QP」「美丘」「ST-赤と白の捜査ファイル」(ドラマ版)が見られるということで(5月9日まで)、「美丘」以外は未視聴のため早速アクセス。

 

町のヤクザ同士の攻防を描き、頭を取ることに執着した非道な人たちの生きざまを描いた本作。
ヤクザ組織の天狼会の親分とナンバー2が交通事故で亡くなり、組の頭になった我妻涼(斎藤工)。彼を殺すために雇われたが、我妻に不意を突かれ寝返ることになった殺し屋トム(金子ノブアキ)とジェリー(渡部豪太)。組の古参、ヒコ(田口トモロヲ)、拳を潰して夢破れた元ボクサーで新入りの元(林遣都)。彼ら天狼会の縄張りを奪うべく襲ってくるインテリヤクザ横溝組の若頭、喜多嶋(椎名桔平)、配下の君塚(渡辺大)。
喜多嶋が天狼会に仕掛ける分裂の罠が話の本筋として展開するのだが、謎に包まれた我妻の過去、我妻という男の本性は最後までわからない。
祖父に育てられた過去や喧嘩に明け暮れた過去がフラッシュバックするも、恨みをかったチンピラから喉を撃たれ声が出ないという設定のため台詞のない我妻(斎藤工)。並外れた身体能力と明晰な頭脳、誰一人信じることなく用心深く、自分を裏切るものを葬ることに一切迷いがない男。
毎回ドラマの冒頭に映る、血の滴る日本刀を持った我妻のモノローグは最終話を見て合点がいく。

― 流されてここ(ヤクザの世界)にいるのではなく、自分の意志でいること
  堅気の道には戻る気がないこと ―

(斎藤工の台詞はたぶんこれだけ。ちみなみこのシーンのバックで流れるレニー・クラヴィッツの「Looking Back On Love」がメチャクチャカッコいい!)

 

サイドストーリーにしては、かなり時間が割かれるトム(金子ノブアキ)とジェリー(渡部豪太)の悲惨な過去と現在、二人の固い絆のほうがよほどエモーショナルに描かれていて悲しく美しい。彼らの夢である沖縄移住、蛍というモチーフが儚さを象徴していた。

そしてもう一つのサイドストーリーである新入り元(林遣都)と教育係のヒコ(田口トモロヲ)との出会いと別れも、ありがちだけれど田口トモロヲの名演により、味わい深いものになっていた。元はヤクザに憧れた、ボクシングの腕だけを頼りにする”甘ちゃん”でしかなく、非道の世界で生きる素質ゼロの人間だった。彼らとの決定的な違いは、愛されて育ったか、今も愛してくれる人がいるかどうかの違いだったように思う。

元の堅気の目を通して見るヤクザの世界は常軌を逸しているし理解しがたいものだった。そこには義理も人情も一かけらもないが、我妻についていえば、ついてきた元を拒まなかったことと、最終的に元を組から外すという行動において、元に対してのみ情の欠片をくれたような気がした。(ついてきた元を拒まなかったのが、小学生の時ついてきた子犬を拒めなかったという回想シーンと重ねられていて、遣都チワワ、犬に見られてんで!と突っ込んでしまった)

 

全身白をまとった斎藤工の身体の大きさと無言の演技の、何という威圧感。それでいてサングラスを外した時の、漆黒の濡れた瞳にやどる狂気という純粋にやられる。
金子ノブアキと渡部豪太の、人生をどこかにおいてきたような飄々とした生き様もクール。渡部の目がつぶらで可愛いだけに、サングラス必須というのも憎めない。

情報屋で若い頃の窪田正孝が登場していて、そのいい加減さがとても良かった。

 

毎回感じる三池作品の画面の暗さ。ダークな話だけにわかるんだけど暗すぎる。しかし、だからこそ俳優の表情や感情をこちらが想像できるんだろうね。

5月9日まで視聴可能。
遣都はメチャクチャやられたり痛い目に遭わされることなく、その部分ではファンとしては心穏やかに視聴できます。(基本的に全編にわたってドキドキハラハラですけど)

 

「QP」 Blu-ray BOX スタンダード・エディション

「QP」 Blu-ray BOX スタンダード・エディション

  • 発売日: 2012/03/21
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

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