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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「キッチン革命」第1夜:林遣都の真骨頂を見せていただきました

2夜連続スペシャルドラマの1夜は、戦前戦後、脚気の治療をきっかけに栄養学を志し、料理の作り方をレシピ(料理カード)にし、材料を軽量するための計量カップやスプーンを発明した女性医師の奮闘記。

戦前の日本で、医者の道を進んだ女性の存在、男尊女卑甚だしい医師の世界(たぶんつい最近まで!)でセクハラにへこたれず、己の道を歩いた綾子(葵わかな)の姿は本当に強く凛々しいものだった。
綾子が固く信じたものは「数字」。「数字は公平」であるということ。
懇願しても、説得しても、したたかに動いても、ただ女性というだけで聞きいてもらず、期待もされず、信頼もされない世界で、地道な実験を通して得られた”数字”を武器に己の道を突き進んでいく綾子の姿が気持ちいい。

それを支えたのは、後に夫となる先輩医師、香美(林遣都)だった。二人が協力して胚芽米を美味しく炊く実験の末、最高の胚芽米ご飯のレシピにたどりつくシーンは、無意識に二人が愛を育んだ時間だったと思う。
そのほかにも男社会の中で、我慢と根気で女性たちがレシピを作り上げていく様は爽快。料亭の仲居(美村里江)たちの奮闘ぶりを心から応援した。がんばれ女たち!

綾子の努力が実を結び始めた頃、香美の発案で栄養学を家庭料理に浸透させるための仲間づくり=学園運営を二人は開始した。しかし、順調に生徒(仲間)を増やしていく中、香美が病に倒れる。


いつも実験や研究に懸命に取り組む綾子を見守ってきた香美。「君の料理が一番うまい」といつも美味しそうに食べた香美。その姿が、綾子の近くで、遠くで、シーンの背景のようにそっと映っていた。そして脳卒中で倒れた後、後遺症で麻痺が残る香美の身体と表情は、まさに俳優、林遣都の真骨頂だった。半分麻痺した体、弱っていく体で、綾子の姿を優しく見つめる。愛情が底なしに深く、はてしなく大きく、その後ろ姿を見ているだけで涙があふれた。そこには大きな愛しか感じられなかった。
いやあ、遣都、マジ、演技がさらに進化しとる。すばらしい!もともと繊細な演技をする俳優だと思うが、役ごとにその技術スペックを上げていっているような気がする。(「世界は3で出来ている」の時もすごく感じたのだけれど)もはや職人のような俳優さんだなあと思った。

※「世界は3で出来ている」については、本ブログでNo.6まで投稿がある。コロナ禍でエンタメの世界でも試行錯誤が続き、閉そく感を感じた頃、なんだか救われた作品だった。

 

香美亡き後、大戦の戦火を疎開先で生き延びた綾子の“闘う”女性の物語は、2夜目のお話、ダイニングキッチンを発明した女性へと引き継がれていく。

 

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