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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「パーフェクト・ワールド」(1993年):アメリカのカッコいい父親は、強くて優しくてちょっとワルなのだ

クリント・イーストウッドという監督は、"アメリカの精神"を描くと、どこかでかで読んだことがあるが、本作はアメリカ人が理想とする父と息子の関係が描かれていたように思う。

 

脱獄犯ブッチ(ケビン・コスナー)と人質になった8才の少年フィリップ(T・J・ローサー)が車で逃避行をするうちに、次第に擬似父子のような感情をお互いに抱き始める。その過程が時に微笑ましく、そして愛おしい。

エホバの証人の信者である母親の信仰のせいで子どもらしい欲求 ー ハロウィンやクリスマスなどを我慢してきたフィリップにとって、ブッチは抑圧された現実から解放し、冒険する楽しさを少年に教えてくれた。強い父親のように、生きる術を、思い切り楽しむことの大切さを。

子役のT・J・ローサーが、演技が達者な上、とにかく可愛らしい。この子に手をつながれたら、逃亡犯だってなかなか振り放せないよね。(ブッチ、最初は振り払っていたけれど)

ブッチの弱い者に対する優しさや、彼なりの正義があることもわかる。だからケビン・コスナーが配役されているのかなあ。でもケビン・コスナーに本物のワルって似合わない。子どもを虐待する大人を懲らしめる、やりすぎる狂気に振れる時の彼の表情にイマイチ説得力がない。もっとそこはイカレているのでは・・と思ってみるのだが・・。(いや、これが正解なのかなあ)
そう思っていたら「すばらしき世界」の役所広司を思い出した。優しさ、生真面目さ、純粋の影に潜む、キレると抑えられない衝動。あの一瞬の切り替えが、役所広司は抜群だった。

 

随所に、クリント・イーストウッドらしい演出が見られた。結構彼の監督作品を観ているので、同じようなシチュエーションを目撃した。こういう展開が彼は好きだし、これが往年の古き良きおおらかなアメリカ、アメリカの男、男たちなのだ、と思った。

 

パーフェクト・ワールド(字幕版)

パーフェクト・ワールド(字幕版)

  • クリント・イーストウッド
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オマケ:「すばらしき世界」の感想はこちら。

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