第2話の料理は、シロさん(西島秀俊)とケンジ(内野聖陽)二人で作る、バターチキンカレーとチーズナン。
久しぶりに二人一緒の休日。ケンジの想像する朝の散歩とはかけ離れた、カロリー消費を優先したシロさんの散歩。ケンジはロマンチックのかけらもないそれに付き合うことになり文句たらたら。散歩帰りにカフェに寄りたかったケンジなのに、水道水(ミネラルウォーターではなく!)入りの水筒をひょいと渡され「ドケチ!」と睨んだシロさんの横顔が自分の好み過ぎて、惚れたケンジの負け。ケンジ=内野聖陽の怒りとメロメロの感情が同時にわいて悶絶する表情が面白くて、声を出して笑ってしまった。
他にも笑いどころ満載の今回だったけれど、本筋のテーマはなかなか興味深いものだった。生きていく(年を重ねる)中で、”変わっていくこと”についてのシロさんの気づき。たぶん、season2全編をとおしたテーマなのだと思う。
それは、彼らと年齢の近い私にとってもハッとさせられるものだった。
シロさんは、健康のために食事はもちろん、ジムや散歩で体型維持に努めているが、仲良しの主婦、佳代子さん(田中美佐子)に孫ができ忙しくしていることや、勤め先の法律事務所の先生に将来のことを聞かれたりと、生きている以上変わらないでいることが実は難しいということを実感。
ケンジとの暮らしに満足し幸せだと思っているシロさんだけれど、幸せに過ごしていく中で、知らないうちに変わっていくものがあるはず。最近太ってきたケンジの体重だけではなくてね。「変わっていくことを、覚悟を持って受け入れることもいいんじゃないか」ーシロさんの言葉がすっと私の心にも収まった。
私も20代の頃からほぼ体重が変わらない。しかし体重をキープし、肌の手入れを頑張ってもやはり年齢には勝てない。首筋が目立ったり輪郭のシャープさがなくなったり、先日は垂れたお尻を見て今さらがっくり!
うわあ、着実におばあさんに向かっているわ、私。
でも、シロさんと一緒に思ったよ。受け入れてもいいんじゃないかと。だから努力を怠らないということではないけれど、受け入れて次の一手を考えるのもいいのではないかと思えてきた。
二人の話にもどるが、競歩に近い散歩の後は、バターをドーンといれたチキンカレーとチーズナンでブランチ。二人で一緒に作りたかったシロさんは、毎度ケンジの好みを考えて作っている。
カレーを食べて「幸せー」と言ったケンジに「そうか、良かった」といつものように答えるシロさんの柔らかい表情が本当に素敵。
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