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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

宮迫たちの会見

宮迫博之と田村亮が、闇営業をやってしまった上、反社会的勢力からギャラを受け取ったことについて謝罪会見したのを見た。

宮迫はすでに吉本との契約が解消され、亮は謹慎中ということで、この期に及んでは失うものはないと、腹をくくって臨んだ会見。本心から謝罪し、こんなに謝罪会見が遅くなったのは、会社=吉本興行のせいなんです、とばかりに事細かく自分が所属していた会社とやりとりを再現して見せた。

そのことを記者から「会社のことを暴露しているところがあるが、吉本興行に対してどう思っているか」と問われた際、「こんなあほな自分を30年間も面倒を見てくれて、感謝しかありません」と声を詰まらせた時には、思わずもらい泣きしてしまった。TV番組でもこの会見を紹介しつつ、ワイプの中で芸人仲間が涙していた。

しかし、その一方の吉本興業から見たらどうだろう。

まさに飼い犬に手を噛まれた心境ではないか。そもそも闇営業をされた時点で、事務所を通さずギャラをもらっているのだから会社としては損失だ。その相手が反社会的勢力だったことで、事務所のマネジメントはどうなっているのかと叩かれているさ中、芸人に対する決定的パワハラの事実を暴かれてしまったのだから。

2人の会見2日後に、パワハラ張本人の岡本社長が記者会見を行った。それも松本人志(岡本社長は、以前ダウンタウンのマネージャーだったそうだ)と東野幸治に直談判で説得されてというから何とも情けない。それよりも何よりも会見そのものが、とんだ茶番に見えたのも滑稽だった。

いっそ会社は会社としての立場と利益が優先であることを、堂々と開き直って言ってほしかった。宮迫と亮に世間から、芸人仲間から同情が集まることを日和って、朝令暮改で処分撤回とは。

2人が闇営業、反社会的勢力から金を受け取った罪はどうなったよ!!(すでに社会的制裁を受けているかもせれないが、あの会見で彼らに同情が集まり、そこの発端部分が水に流されるべきではない。)

普通の企業でも、こういったルールを破ったら懲戒免職になるんじゃないかな。(ちょっと罪のレベルがわからないので言い切れないけど)概要だけ見れば、未熟(?)な会社内での従業員の過失および会社のブラック企業ぶりの露呈というところなので、これ以上つき合うつもりもないけれど、何だか芸能界の甘い体質が見えてゲンナリした。こぞって総力取材するマスコミにも。

この間のジャニーズ事務所のジャニー社長が亡くなったときの美談(忖度)放送と内容としては真逆だけど、芸能界とマスコミの共通のイヤな部分が垣間見られた。

 

 

 

 

「ギャングース」(2018年)

少年院で出会った3人が、詐欺や盗品で稼いだワルの金を強奪する"タタキ"稼業で生きのびる様を描いた本作。貧困、DV、虐待、生れ落ち時から底辺だった彼ら、家族や家もなければ牛丼1杯もお腹いっぱい食べられない青春。原作漫画は、ルポライター鈴木大介氏の書いた「家のない少年たち」を原案に描かれたもので、実写映像化された本作もリアルとエンタメ感のある展開に目が離せなかった。

悪い奴らが稼いだ金を強奪すること自体は犯罪だし、虐待されたて育った悲惨な幼少期と貧困のせいで犯罪に手を染めるしかなかったという同情はこの際不要だろう。ただ、このような世界、少年たちが日本に存在することを知ることに意味がある。

 

当たり前だけれど、”タタキ”稼業もそんなに甘くない。何度も失敗を繰り返し、あげくはその世界でも名前を轟かしている半グレの頭目に挑むことになる彼ら。絶対絶命になる中、加藤涼演じるカズキの吹っ切れた度胸に幾度となく背中を押され、どんどんヤバい方向に突き進んでいく。

Wikiで漫画のストーリを読むともっと複雑でグロくて激しい展開のようだけれど、映画では半グレの頭目からまんまと金を奪い、警察に逮捕させるまでで終わっている。

ギャングースの中でもイケメン担当=サイケの高杉真宙、おバカ担当=カズキの加藤亮、やさしさ担当=タケオの渡辺大和、特に加藤亮と渡辺大和はピタリとはまっていた。(高杉真宙はちょっと顔がきれいすぎるんだよね。健闘しているとは思うけど、どうしても正統派なところを感じてしまった)

 

さて、この作品を観たのはほかでもない、林遣都が出演しているからなのだけれど、役どころはタタキ稼業の3人に情報やタタキの”道具”を提供する情報屋、高田の役。出番も多くないし、そもそも顔のアップがほぼなかったと思う。林遣都よりも、3人の敵である金子ノブアキ(半グレが元締めとなるオレオレ詐欺の番頭役)のほうがよほどシーンは多かった。

なので、遣都がどうのこうのとはちょっと書きづらいのだけど、いい感じのずるさと薄汚さ(見た目というよりは心根が)を出しつつ、頼ってこられたら頬っておけない兄貴的存在感を出していた。ここでも青白い顎の無精ひげが効いていた。 

ギャングース Blu-ray (スペシャル・エディション)

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「家族の風景」(ハナレグミ)

この間観た映画「blank 13」のエンディングで流れ、久しぶりに聞いたハナレグミの「家族の風景」がずっと耳についている。

 

最近よく思うことは、家族って何とモロイものなのだろうということ。家族の中の誰か一人でも、その家族をつなぎとめる役割をしていないと、散り散りになることがあるのだ。自分が生まれ育った家庭では感じなかったけど、危機的状況は今思い返せば確かにあったと思う。

"友だちのようでいて 他人にように遠い

愛しい距離がここにはいつもあるよ"

本当に秀逸な歌詞、曲調にぴたりと合った少し鼻にかかった声。この曲に救われる人、多いと思うわ。

(歌:ハナレグミ 作詞・作曲:永積タカシ)


ハナレグミ 家族の風景

 

 

 

「玉川区役所OF THE DEAD」(2014年 テレビ東京ドラマ24)

16年前にメキシコで発生したゾンビが瞬く間に世界に広がり、一時人類はパニックに陥るも、彼らの動きが緩慢で襲われる前に逃げられること、ワクチンの開発で予防接種により感染を防げることで人類はゾンビと共存する時代になっていた。各自治体には、時々発生するゾンビを保護し管理施設に送る特別福祉課が設けられ、主人公、赤羽晋助(林遣都)は俊足をかわれて所属している。

なんともB級感ただよう荒唐無稽な設定なのだけど、これが侮れない!テレビ東京の「ドラマ24」枠‼(そう!あの「きのう何食べた?」の)ゾンビ退治のコメディかと思いきや、回を追うごとに笑いよりホロリ、メインキャストの晋助の後輩、立花凛(広瀬アリス)までゾンビにしてしまう容赦なさもあり、なかなかの人情噺に展開していく。

 

最近ネットのドラマ評価でよく使われる”神回”という言葉があるけど、まさにそれが第6回の「あるお笑いコンビの憂鬱」。こんなところに「火花」の原点があった!!と思わずあの良作ドラマの徳永(林遣都)と山下(好井まさお)の最後の舞台が頭に浮かんだくらいだ。

人気上昇中の芸人コンビが、ゾンビに感染していく相方と"てっぺん"を目指すために最後の舞台に挑む話なのだけど、コンビ結成の秘話から最後の舞台に至るまで、これが泣かすんだよね。もちろん、姿形がおかしいものだから落涙にはならなかったのだけど、話の中で見守る特別福祉課の面々(遣都たち)は号泣だった。

 

さて、収束したかに見えたゾンビ発生だが、どうやら”新種”の存在が認められ、これまでのワクチンが効かず、感染から発症までが異常に短期であること、腐りながらも体の機能や一部が特別に進化していることがわかり、晋助たちの活躍(?)が増える。

ゾンビを"死なないご遺体"と呼ぶ世の中、はからずもゾンビになっていく人たちの悲しみと家族の悲しみに触れていき、人間的な成長を遂げていく晋助を、林遣都がピタリとハマる弟キャラで好演。

デビュー間もない(たぶん)広瀬アリスのポッチャリ感も可愛らしく、役柄からの一生懸命感も初々しい。

最終回はゾンビになりながらも、開発されたワクチンで回復し、でも時々免疫が切れてゾンビ化しちゃう凛(アリス)を、たぶん恋人として面倒見ている晋助(遣都)のツーショットで明るく終わり、なんとも後味がいい。

ともすれば排除されそうな気色の悪いもの(いや、ゾンビって究極だよね、だってどんどん腐っていって強烈な悪臭を放ちながら、完璧なゾンビになると人を襲い肉を食らうんだからね。)を受け入れる博愛の精神が根底にあるのだから!

 

遣都、24歳くらい。ここでも全くイケメンを演っておらず、ゾンビをビビりながら拘束し、ゾンビに同情する心優しいへなちょこ青年。色白が設定的に変なのか、ドーランで色黒にされていて、全力疾走する様が実年齢より若く見えて可愛かった。

 

玉川区役所 OF THE DEAD DVD BOX

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「あなたの番です」-7

通常ドラマは3か月で1クルーだけど、本作は2クルーの半年間の連続ドラマ。その後半「反撃編」が始まった。

原田知世と田中圭のダブル主演のはずだったのに、前半の終わりになんと主演の片方、奈菜ちゃん(原田知世)が殺されてしまうなんて!最愛の奥さんを殺された年下の夫役、田中圭が、これまでの年下・甘えん坊+ちょっと筋肉バカみたいないい人キャラを脱ぎ捨てて、復讐に燃える目を見せてくれた。これよ!この目の田中圭が観たかったのだ!

「おっさんずラブ」以来、サラリーマン役が多かった田中圭。春たんのおバカキャラはなくても、なんかいい人キャラが定着した感じだったけど、私が彼を最初に認識したのは映画「TAJOMARU」(2009年公開、小栗旬主演)。その時の田中圭の役が暗くて陰湿で悲しくて、その時の田中圭の目を今でも覚えている。

やっぱり、上手い役者さんだから、いろんな役を演っている田中圭をみたい。

 

さて、後半の2話を見ても相変わらず犯人はわからず、これだけ何らかの闇を抱えた住人ばかり集まったマンションてあるのかよ!と突っ込んでいるところに、新たなあやしい住人が続続と投入され、もはやカオス。それだけにますます目が離せません。

 

 

 

 

「ガタカ」(1998年)

なんという”傑作”!

描かれた近未来の冷たく美しい造形と"希望に満ちた"悲劇的ストーリー。

20年前の公開終了後偶然観たこの作品、若かりし頃のイーサン・ホークとユマ・サーマン、そしてジュード・ロウの3人の美しさと、ストーリーのインパクトだけが記憶にずっと残っていたが、内容そのものをすっかり忘れていた。

久しぶりに今回WOWOWで観たのだが、こんな話だったんだ!

 

遺伝子操作により、より優れた人間を創るようになった近未来、無計画に自然に生まれた"神の創った子"は、遺伝子を操作されて生まれた子供より全ての面で劣っていた。

これは両親の無計画で生まれ、社会的に不適格者の烙印を押された青年ヴィンセント(イーサン・ホーク)が、ほぼ完璧な遺伝子を持ちながら事故で車椅子生活となった元水泳選手ジェローム(ジュード・ロウ)の生体(血液や尿、心拍数のデータまで)を借りて、適格者でないと絶対に成れない宇宙飛行士になり、Gattaca(宇宙局)に入り土星に飛ぶまでの話。

遺伝子情報さえ的確であれば、疑われることなく完璧な宇宙飛行士として期待され、成績は本人の努力によりクリア。土星に飛ぶまで残り1週間というときに事件が起こり…。

 

遺伝子に逆らって逆らって、努力で夢に近づいて行くヴィンセントが痛々しい。幼い頃から適格者として生まれた弟との体格、体力の差。兄弟の遠泳競争ではじめて弟に勝った時、彼は家を後にした。

遺伝子により敷かれた人生のレールは変えることができる。それを証明したのがヴィンセントだとしてら、遺伝子により金メダルを取ることが約束されていたジェロームが銀メダルに終わったのは、運命は変えられないことの証か。ジェロームは銀メダルの後、車道に飛び込み半身不随となる。この超エリートの屈辱もまた想像を超えるものだろう。生まれながらにエリートとして歩んできた者の負を知らない美しいまでの自信と、挫折した者のゆがんだプライドが交錯する様を、若いジュード・ロウが見事に表現。たぶん、この作品で私はそれまで知らなかったジュード・ロウという俳優をチェックするようになったのだと思う。

ラストは、冒頭に書いた通り”希望に満ちた”悲劇。敢えてここでは書かないが、なんとも心にずっしりときたテーマだった。 

ガタカ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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「いだてん」- 10

見たよー!斎藤工のワンピース水着姿。

「いだてん」第二部のキャスト発表会の時、ワンピースの水着の"テンション"に最初慣れず、本番が終わるとみんな(水着の)肩を外していたけど、そのうち慣れてそのままで待機してました、というおもしろエピソードを披露していた。

まあ、時代だから仕方ないけど、四三(中村勘九郎)のマラソンウェアから始まり、当時の女子のはかまを短くたくしたズボン(往年の"ブルマー"のルーツはこれか!?)といい、現代の若い俳優にとってはかなりキツい衣装よね。一方で役所広司(嘉納治五郎)や柄本佑(百貨店勤務の役立ったかな。)は洒落たものだったけど。

何はともあれ、役の上で異常なハイテンションとスピードで捲し立てる後半戦の主役、田畑政治(阿部サダヲ)は、クドカンの台本でまさに水を得た魚状態。カッパ篇の後半、水泳選手を演じる斎藤工や林遣都がどこまて参戦できるか、そんなお楽しみも待ってます!