はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

「闇金ウシジマくん」(2012年)

タイトル文字と山田孝之主演なので、てっきりブラックコメディーかと思って観たら、本当に容赦ない闇金の取り立てと、取り立てられる側のどうしようもない悲惨な境遇だったり、どうにもこうにも最低な人間の様が全編にわたり描かれている。世の中の表に出にくいこういった人々のやり取りが本当にあるんだろうな、と思わせる悲惨な話の連続だった。(他人事のように書いちゃいますが、うっかりしていると誰でも容易に落ちる世界とも言えます。)

そして、林遣都はどうしようもないチャラい、成り上がることだけを夢見て、ルックスと頭の回転の良さを武器に、人から金を借りることだけを次々と画策する最低野郎を演じていた。21歳の(たぶん)林遣都、良い仕事してまっせ!と本当に思いました。チャラ男ぴったり!

そして山田孝之の無表情も最高だった。やや下からのアングルで撮った真顔が、丑嶋という闇金を営む若者の冷徹さを見事にそれだけで表現していて本当にクール。もう、笑い出したくなるくらいハマっていた。

裏社会を描くだけに追いかけられたり凶暴なシーンも多く、観ていてハラハラしっ放しだったけど、林遣都が演じるチャラ男、純の、窮地に陥った時の焦りまくったモノローグがなぜか笑えた。

大島優子が純の幼馴染ミコを演じていて、パチンコ狂いの母親の借金の取り立てに苦しみながらも、”売り(売春)”だけはしないという、この話の中で一人AKB時代のアイドルを引きずって見えたが・・・。でも、彼女のちょっとバカで普通の女の子ぶりが、唯一この物語の救いだったのかと思う。最期彼女だけが、ささやかな幸せを掴むだろうと思えたから。

純は結局借金の返済ができず、最期樹海に置き去りにされてしまう。丑嶋たちに借金の取り立てで脅されている中かかってきた電話が件のミコ。彼女のガールズカフェから足を洗うという電話に、純は「助けてくれ」と言わずにそのまま電話を切った。

最期に映ったカブトムシと蛾に集られた純(林遣都)は、死んじゃったのだろうか。たぶん、この基本的に暗いダークサイドの物語だけに、、。

 

ところで、ミコのどうしようもない母親役の黒沢あすかという女優さん。先日「グッド・ドクター」でも、やっぱり不幸を背負った母親役で出演していた。その時も、この人むちゃくちゃ上手いと思ったのだけど、今回は特に下着姿に説得力と貫禄がありました。ちょっとメモっておきたくなる女優さんでした。

そして「闇金ウシジマくん」をWikiで見たところ、映画のPart2に菅田将暉が出演している!今回もだけれど、何気にこの作品、やり手や話題の俳優が老若男女登場している。どうしよう、Part2も観てしまおうかしらん。