「おっさんずラブ」に出演していた金子大地が頑張っている。
いきなり余談で申し訳ないが、林遣都のファンとして、彼と共演した俳優陣もついつい応援してしまっている。たぶんこれ、一重に林遣都その人の露出が途絶える期間、彼の出演作の幻影がそうさせているんだと思うのだが、どうだろう?
さて、本作。タイトルのポップさからすると、かなりギャップがあり、暗い。あの「ありありの、ありっす!」と言っていたマロの金子大地が、半分前髪で隠れた伏し目がちな目で、ゲイの高校生の孤独と悲しさをこちらに投げてくる。
再放送を見ているのだが、昨日はクラス中にゲイであることがバレ、最も恐れていた、皆から気持ち悪がられる洗礼を受け、ベランダから飛び降りたところで終わった。(死なないみたいだけど)
LGBTについては、一時当事者の話を聞いたり、TEDでもそういうコンテンツを見たり、映画を観たりして、知るよう努めたことがある。そのおかげで、彼らを特殊と思ったり、まして気持ち悪いなんて全く思わない。解ったことは、男女という遺伝子の違いで決定づけられた肉体が、精神では食い違うことがあること。それは一致していると思っている人であっても、食い違う瞬間があったり、また食い違う要素を持っているということ。しかし、社会の"普通"の概念がものすごく彼らを傷つけ、孤独に追いやっていること。
知らないことが一番の罪だと思う。
金子大地演じる主人公の男子高校生が欲する、異性と恋愛して結婚して子どもをもうけるという未来が、同性同士でも難なくできたらいいのに、と、思う。(子どもは、養子縁組という方法で)
腐女子に告られて付き合ってみたけど、ダメで、でも腐女子だけに、ゲイに理解があるのか?今後の展開が気になる。