2025年4月に時のローマ教皇フランシスコが亡くなったことと公開が重なったことで、アカデミー賞のノミネート以上に世間の耳目を集めた本作。誰も知らないバチカンの内部や教皇選挙について、荘厳さと映像美で見せてくれた。
次の教皇を決める選挙は、世界中から枢機卿たちがバチカンに集まり、外部から隔離された状態で、2/3の票を集める者が出るまで何度も投票が行われる。
枢機卿の中にも保守派やリベラル派がいるし、心の根っこにある人種差別を隠し切れない者もいる。立派な僧衣に身を包んでいながら、事前に票を買収している者までいて、まるで権力欲にまみれた政治家のようだ。
首席枢機卿のローレンス(レイフ・ファインズ)はまじめで誠実、コンクラーベ(教皇選挙)を取り仕切ることになった悩める聖職者だが、登場する主な枢機卿の中では最も教皇にふさわしい人物に見えたのだが―。
一同に会して食事するシーンの食堂の豪華さ。黙々と食事を用意するシスターたち。完璧な男社会。
ところが最後に、思いもよらない小気味いい結末が待っている。
真の聖職者は、今(進歩的)か過去(伝統)かとか教会のメンツとか、そのようなことよりも弱者にどこまで寄り添えるか、救えるか、救おうとしているか、それに尽きるのだ。映画の主題ではないと思うけど(笑)
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