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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

映画

「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016年):日本アカデミー賞、最優秀主演・助演女優たちの心震える演技に脱帽!

撮影当時18歳だったと思われる杉咲花が素晴らしい。今でこそ朝ドラ女優だけれど当時はまだ無名に近かったと思う。気が弱くて優しい故に虐められる高校生が、母(宮沢りえ)の後押しをもらい、クラス全員の前で一発逆転の反撃を試みるシーンはいじらしくて泣…

「ピース オブ ケイク」(2015年):ストーリーに一切触れませんが

タイトル通り、"ピースオブケイク"な感じの作品(!すみません;;)と思ってしまったのだが…。 以前から菅田将暉出演作品ということで”マイ鑑賞リスト”に入っていたのだが、あまりの端役だったためずっと観ていなかった。しかし今となっては、何の役でもナチ…

「ゆれる」(2006年):近くて遠い兄弟、そして深い

英語には「sibling」という言葉がある。男女の区別をつけない兄弟・姉妹・兄妹・・・を表現する言葉だ。sibling に相当する日本語が見あたらないので「兄弟」と書くが、ここでは姉妹や兄妹なども含んでいる。 本作を観て、兄弟ほど幼い頃と大人になってから…

「ヘルタースケルター」(2012年):絶品女優、沢尻エリカここにあり!

沢尻エリカの”別に”事件(2007年に公開された主演映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶時に、MCの質問に対して不機嫌そうに”別に”と答えて大バッシングを受け、ほぼ干された状態になった)からの復帰第1作目となる本作。エリカ様(当時、高慢な様子を揶揄さ…

「ちーちゃんは悠久の向こう」(2007年)- 2:3月末までGYAO!で無料配信中

デビュー間もない頃、10代の林遣都の作品を観るのは(たぶん青少年を愛でるおばさんの後ろめたさから)”やってはいけないのではないか”と、半ば犯罪者意識と共に遠慮していた友人がいた。しかし私は平気で否!と言おうっ。(勝手に言えっ) 30歳になった林遣…

「キリング・フィールド」(1984年):予想外のエモさ!”イマジン”で落涙必至

以前本作を勧められたことがあった。その時の話で記憶にあるのは、カンボジアの内戦で大量虐殺が行われ、野に放置された白骨・死骸が強烈だったということだった。したがって、戦場を取材するアメリカ人記者から見た内戦の真実、限りなくドキュメンタリーっ…

「ブタがいた教室」(2008年):小学生がブタを飼育する話なのに大号泣してしまったわけ

小学6年生の”命の授業”で、新任教師がクラスで子豚を育てて最後にみんなで食べることを提案、実践した授業を元にした作品。妻夫木聡が新任教師役。児童たちはオーディションで配役され、それこそ当時10歳か11歳の北村拓海が児童の一人として台詞もほとんとな…

「父親たちの星条旗」(2006年) : 国が勝ってもな~

「戦争」という国家と個人の一大事を描いた本作を観賞しながら、国家の利益と個人の利益がここまで一致しないものかと思い知った。 太平洋戦争終盤、日米の激しい戦闘の舞台となった硫黄島での戦いを、日米それぞれの視点から描いた2部作の一つ。(日本側から…

「硫黄島からの手紙」(2006年):二宮和也の俳優としてのすごさを思い知る

第二次世界大戦末期、日本軍と米軍の硫黄島の死闘を、日米双方の視点で描いた2部作「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」 クリントイーストウッド作品、渡辺謙主演、オーディションで一兵卒の役を射止めた二宮和也が出演している戦争映画、という程度し…

「風が強く吹いている」(2009年)-3 :箱根駅伝見た後は

正月2日、3日に行われる箱根駅伝を家人が見るので私も傍でちろちろ見ている。毎年のことだが、選手やチームについてドラマチックな背景をアナウンサーが解説し、選手が抜かれたりゴールで倒れこんだり、泣いたりしているのを見ると、ばばあの緩い涙腺は簡単…

「孤狼の血」(2018年): 今年 Ⅱが公開予定!その前に要チェックじゃ

日本アカデミー賞、最優秀主演男優賞を役所広司、最優秀助演男優賞を松坂桃李、そのほか優秀賞を最多部門で受賞した本作。映画が始まる前の東映のザッバーンというオープニング映像で、これから目にするヤクザ映画にゾクゾクした。が、プロローグの豚小屋で…

「私をくいとめて」:主演は のん さんです

本作主演の、のんが能年玲奈時代に出演しブレイクした朝ドラ「あまちゃん」(2013年)を私は見ていなかったのだが、「この世界の片隅に」(2016年)の主人公すずの声があまりにもマッチしていて、彼女の特徴ある声としゃべり方が印象に残っていた。 この映画…

「パラサイト 半地下の家族」(2019年): 後から考えるとメチャクチャ怖い!?

カンヌでパルムドール、アカデミー賞でも4部門(作品、監督、脚本、国際長編映画)を受賞と、昨年大いに話題になった本作。オリジナリティに溢れたストーリーとエッジの利いた美しい映像に加え、ハラハラドキドキもあってエンターテイメントとして密度の濃い…

「ミリオンダラー・ベイビー」(2005年): 悲劇の中でも一瞬の幸福をかみしめる

クリント・イーストウッドという人は、人生のどうしようもない現実、逃れられなかった悲劇を、なんと冷徹に淡々と提示してくれるのだろう。そこに1ミリの甘ちょろい考えも、楽観も、そして救いもない。 クリント・イーストウッド監督・主演作品ということで…

「タクシードライバー」(1976年)

今さらだが、マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演、子役時代のジョディ・フォスター出演の本作を初めて観た。 タクシーを運転するデ・ニーロの顔のアップにテーマ曲がずっとかぶって流れるシーンがやたら多い。それ以外の効果音が、緊迫し…

「よこがお」(2019年)

池松壮亮って、もはや濡れ場担? 普通の青年なのだけど、なんか言葉が上っ面で嘘くさい美容師。主人公(筒井真理子)が復讐する女(市川実日子)の彼氏という役どころだが、これ池松でなくてもよくね?と、思った。しかし、それでは誰が?と聞かれると、池松しか…

「僕だけがいない街」(2016年)

藤原竜也主演、有村架純が相手役の現在と過去を行ったり来たりのタイムループ、リバイバルものなのだけれど、18年前の小学生に戻った時の話が肝となっていて、しかもいい話。子役時代の鈴木梨央が絶品の演技。相手役の藤原竜也の小学生時代を演じる中川翼君…

「新聞記者」(2019年): 納得の日本アカデミー最優秀主演 男・女 受賞作!

本年の日本アカデミー賞で、最優秀作品賞、最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞の3冠を受賞した本作。その評価に文句なし! シム・ウンギョン、松坂桃李、ともに素晴らしかった。桃李は本当に、いつのまにあんなに演技派になったんだっけ?と前年度の日本ア…

「劇場」

全編にわたり主人公、永田(山﨑賢人)のモノローグが彼の心情を語り、映画を観ているのに小説を読んでいる気になった。また、シーンが変わる度に画面が真っ黒、演劇で言うところの暗転になり、その回数が多いせいで観ていて長く感じた。 演劇で成功すること…

「グリーンブック」(2019年):Far East に住む私が、BLMについて考えるきっかけに

”グリーンブック”とは、1962年当時、アメリカを旅するアフリカ系アメリカ人旅行者が泊まれるホテルやレストランなどを記したガイドブックのことだ。 本作で、黒人ピアニストを演じたマハーシャラ・アリはアカデミー賞助演男優賞に輝き、主演のビゴ・モーテン…

「ラブファイト」(2008年) -2

2年前に林遣都沼にハマって一度観た映画が、GYAOで絶賛無料配信中!(6月27日まで)林遣都ファンなら、これは見逃してはいけません! この「ラブファイト」、10代の頃の林遣都作品の中で、私にとっては”The Best”に挙げた作品です。最初に書いたブログを読み…

「激突」(1973年)

スティーブン・スピルバーグ監督の名前を世に知らしめた作品と聞いたので、いつか観なきゃと思ってた。日本での公開は1973年。それから何度も地上波で放送されているらしい。たぶん「ターミネーター」と同じような感じだよね。名作を繰り返し放送するやつ。 …

「悪の教典」(2012年)-2

「麒麟がくる」で斎藤高政を演じている伊藤英明をみて、老けたなーと思い、彼が怪演した「悪の教典」をもう一度観た。この作品で、彼は海の猿だけをやっている俳優でないことを証明したと思う。(いや、ほかにもあるけどね。もちろん) 2年前に本作を観て書…

「風が強く吹いている」(2009年)-2

走る姿が、本当に美しい。 林遣都だけではない。この駅伝映画に選ばられた俳優=若者10人の走る姿、その画を見るだけで、走るというスポーツの芯みたいなものを、心臓にぶっ刺された感じがした。 ちょうど2年前、林遣都の出演作品を次々と漁っていた時期に、…

「ワンス・アポン・ア・タイム ・イン・ハリウッド」(2019年)

往年のハリウッド映画をたくさん観ている人や、当時のハリウッドスターに詳しい人なら、きっとクスッと笑える仕掛けやオマージュで溢れ、もっと楽しめると思う。 公開当時、映画好きの友人が早速劇場で観て「タランティーノの遊び心いっぱいの、まあ、B級映…

「引き出しの中のラブレター」(2009年)

Dig in 林遣都!とうことで、ついに観ちゃいました。事務所の先輩、常盤貴子主演といことで、当時スターダストでルーキーだった遣都も配役されたのかしら?と勝手に想像しながら。 ストーリーは、二組の親子のそれぞれの確執、それから長い間疎遠になった関…

「君の名前で僕を呼んで」(2017年)

17歳の青年の一夏の恋の物語。 大人の男になる前の、蒼白く尖った細い体の中から突き上げる衝動。それを押さえるだけの、しつけられた品行と、聡明さからくる憂いのある黒い瞳。撮影当時21歳くらいのティモシー・シャラメ、細マッチョでもないけれど、ほとん…

「ビューティー・インサイド」(2016年)

目が覚めたら姿形がまるで別人になる男のラブストーリー。 そう聞くと、ファンタジーでコメディ要素が強い作品かと思ったけど、さにあらず。スタイリッシュな映像、ファンタジーな設定にも関わらずりリアルな情感、しっとりとしたラブストーリーだった。 18…

「たかが世界の終わり」(2017年)

男は余命わずかと知り、その事を告げに12年ぶりに家族に会いに帰る。映画は、お昼前に主人公が実家に着き、夕方までのわすが半日の物語だ。 登場人物は、男とその兄、妹。そして母親。兄の嫁。その5人が久しぶりに会う弟を迎えながらも、ありがちな家族なら…

「運び屋」(2019年): こんな枯れたカッコいいジジイを演れるのイーストウッドだけ

沁みたあぁ。 撮影当時87歳だったクリント・イーストウッドが演じるアールの佇まい、ゆっくりした動作、眩しいものを見上げるような目の表情、少し間のある台詞、そのすべてが味わい深く愛おしい。こんなにも、90歳近い”おじいさん”を愛おしいと思ったことが…