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はやし蜜豆の犬も歩けば棒に当たる、

好きな俳優の作品を集中して観るのが好き。その記録や映画の感想、日常気になる現象をぼそぼそ綴っていきます。

映画

「花束みたいな恋をした」(2021年):男の言い訳と変わり身をドストレートに台詞で聞いちゃった!

2021年、映画館が「鬼滅の刃」で席捲される前、壮大な話でもなく、主人公のどちらかが不治の病とかでもなく、若い二人が過ごした5年間を淡々と描いたラブストーリーが、若者の間でヒットしていると聞いていた。 恋愛映画はあまり見ないのだが、菅田将暉が”推…

「エルネスト もう一人のゲバラ」(2017年):俳優、オダギリジョーの凄さを思い知る

見終わってからの率直な感想は「よく演ったよ、オダギリジョー、よく撮ったよ、阪本監督!」 ゲバラ没後50年を記念して、日本とキューバ合作というが、日本色はほとんどなく、ほぼ洋画。映画の冒頭で描かれる、ゲバラが日本を訪問するシーン以外は、すべてキ…

「オーバー・フェンス」(2016年):オダギリジョー目当てで鑑賞→”病気”再発

先週の朝ドラ「カムカム」のオダギリジョーにすっかりやられ、Amazon Primeでオダジョー作品を検索して観た本作。 41歳の若さで自死した作家、佐藤泰志の小説を元にした映画「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」に続く「オーバー・フェンス」。「そこのみに…

「浅草キッド」(Netflix):柳楽優弥が凄すぎて・・!

柳楽優弥が凄すぎる。顔そのものは全く似ていないのに、その表情、佇まいが最初から最後までビードたけしその人だった。タップダンスも圧巻だった。 原作はビートたけしの自伝小説「浅草キッド」。浅草フランス座で、師匠の深見千三郎の元での下積み時代から…

「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」(2021年):How beautiful it was!

Earth, Wind &Fireをこよなく愛す友人が「もう何回も観ちゃった。早く観ないと劇場公開終わっちゃうよ」と珍しく熱く勧めてくれた本作。残念ながら身近な映画館での上映は終わっていて、ほどなくWOWOWで放送されたので早速鑑賞。 音楽通ではない私でさえ聞…

「護られなかった者たちへ」:”号泣しました”嵐の中、置いてけぼりの私・・(がヒネクレ者きっと)

主役の佐藤健、阿部寛、林遣都、普通にいたら相当なイケメンを配置しているのに、本作品中、誰一人、ほぼワンシーンたりともカッコよくない。いや、カッコよく佇んでいたりするのかもしれないが、映った(例えば阿部寛の)顔は、げっそりと頬がこけ悲痛に歪…

「恋する寄生虫」- 3:具体的なシーンのこと書いてますので、なんなら鑑賞後お読みください。

前半の二人(高坂=林遣都、佐薙=小松菜奈)は、まるでイケていない。 視線恐怖症で人と交われない故に厭世的で、自分が近いうち死ぬことに(たぶん)憧れをもっているような女子高生の佐薙。どこか具合が悪いのは確かで、しょっちゅう鼻血が出る。彼女の面…

「恋する寄生虫」- 2:First Impression:「アメリ」が好きな人は観るべし

いくら”推し”が出演しているからと言って、初日に映画館に駆け付けたのはこれが初めてだ。公開が近づくにつれ、雑誌やテレビやWebで露出される映像や情報に期待が高まり、早く観たいとこれほど思ったことはない。 公開日の金曜の夕方に観てから、何回もシー…

「マシニスト」(2005年):クリスチャン・ベールの痩せこけた体が一番ホラーなサイコ・ムービー

不眠症に苦しみ、ガリガリに痩せてしまった機械工の男が、謎の男の出現によって徐々に追い詰められていく話。 真面目で仲間ともうまくやっていたはずの彼は、男の存在を周りから認められずやがて孤立していく。最後には唯一信頼していた娼婦の彼女のことも信…

「恋する寄生虫」:予告編だけで!!

林遣都×小松菜奈のW主演。林遣都が出演しているから観ようとしているのだが、この90秒の予告の小松菜奈はインパクト大!! 私が観た小松菜奈史上、ひょっとして一番いい演技が観られるのでは?と勝手に直感し、前のめりに何回も見てしまった。小松菜奈という…

「アルゴ」(2012年):実話に基づく一級のエンターテイメント

1979年から1980年にかけて発生した在イランアメリカ大使館人質事件を題材とした、ベン・アフレック監督・製作・主演作品。第85回アカデミー賞作品賞受賞作品。(Wikipediaより) イラン革命後、アメリカ政府は占拠されたアメリカ大使館で人質となった職員た…

「ミッドナイトスワン」(2020年):才能があることの残酷

第44回日本アカデミー賞、最優秀作品賞と最優秀主演男優賞(草彅剛)に輝いた本作。確かに草彅剛は素晴らしかったけれど、同時に渋谷慶一郎のテーマ曲も相当素晴らしかった。私にとっては「戦場のメリークリスマス」のテーマ曲(坂本龍一)以来くらい、ラス…

「ヤクザと家族 The Family」(2021年):エンドロールで流れる常田大希のテーマ曲を聴きたかった!

特にヤクザ映画が好きなわけではないが、今年初めに観た「孤狼の血](2018年)以来、ヤクザものをやたら目にしているような気がする。しかし本作でヤクザ映画は2本目だが・・・と思ったら、ドラマ「コーヒーいかがでしょう」「QP」「GIRI/HAJI」などをを見て…

「浅田家!」(2020年):これぞ、笑って泣ける家族の写真

「家族」を撮り続けた写真家と、彼を支え続けた「家族」の感動の実話。 それは、一生に一枚の家族写真。 とキャッチコピーにある。 家族写真を撮る、それが簡単にできる家族ばかりではないだろう。そう思うと、家族写真を撮る、という状況、その時の家族、撮…

「詩人の恋」(2017年):ラストの”大人の選択”が、潔い

「あゝ、荒野」で菅田将暉とW主演したヤン・イクチュン主演作ということで鑑賞。 妻に養ってもらっている売れない詩人(ヤン・イクチュン)は、妻の望む妊活に渋々付き合いながら、最近オープンしたドーナツ店の店員セユン(チョン・ガラム)の若い雄の美し…

「ある船頭の話」:圧倒的映像美にオダギリジョーが仕込んだ”負”

画面いっぱいに広がり、かつ奥行きを感じる美しい日本の山河の風景。その中にポツンと立つ男。山村と町を隔てる川で、人々を渡して生業を立てている船頭のトイチ(柄本明)だ。船を洗い、客が来るのを待つ。向こう岸を見る。たまに立ち寄る若者(村上虹郎)…

「犬部!」:アグレッシブな役の林遣都と抑えた演技の中川大志がひかる

映画は、ストーリーにエモーショナルな山場があって、人の心を揺さぶり、感動や夢、癒しを与えてくれるタイプと、その要素も残しつつ、今までよく知らなかった国や自分が生きてきた中で出会わなかった人々、知らなかった世界etc.に出会わせてくれるタイプが…

「BARFOUT!」の林遣都:カッコ良すぎて見続けられないっ

映画「犬部!」の宣伝で、バラエティや情報番組に頑張って出ている林遣都くん。そういう番組で話すのはどうも苦手らしく、見ているこちらもドキドキする。 カッコいいこと、ウケるような面白いことを言うわけではないけれど、映画の宣伝で出ている以上、伝え…

「糸」(2020年):主演二人の話題性、豪華俳優陣を布陣するも

中島みゆきの「糸」の歌詞にインスパイアされ、平成元年に生まれた男女の、糸でつながった30年間を描いた本作。 13歳で出会って恋して、悲しい別れがあって、友人の結婚式で偶然出会って、でも結ばれず、それぞれの道を歩き・・結婚したり、ビジネスで失敗し…

「メメント」(2001年):難解にも程がある

今やヒット作に事欠かないクリストファー・ノーラン監督の出世作、というよりは若きガイ・ピアースが観たくて、ずっとウォッチリストにあった本作。 妻を強盗に殺害された夜、怪我を負い直近の記憶が10分しか保てなくなった男(レナード=ガイ・ピアース)の復…

「SKIN 短編」(2018年):息が止まりそうな衝撃のラスト

これほど理不尽な事実があるのか。 アメリカに根強く蔓延る racist 人種差別主義の苛酷。 肌が黒いというだけイチャモンをつけ、無抵抗の相手をボコボコにする。普段は優しい夫であり、父親の顔を持つ男が。それでも日常からダチと銃をブッ放っしてウサばら…

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(2007年):オダギリジョーと松たか子のカップル、ここでも破局

発売当時に原作を読んでいた。読んだ後、最後のオカンの手紙で涙が止まらず布団の中で嗚咽した記憶があり、映画を観るとヤバいと思ってずっと観ていなかった。 今回観たきっかけはオダギリジョー。先日終了した連ドラ「大豆田とわ子と三人の元夫」で、オダギ…

「永い言い訳」(2016年):本木雅弘にしかできない、滑稽で優しい言い訳

「ディア・ドクター」に続き、西川美和監督作品をみた。主演が、以前追いかけていたモックン(本木雅弘)だし、よく見たら池松壮亮も出ているではないか! 妻(深津絵里)が不慮の事故に遭った夜、愛人と会っていた夫(本木雅弘)は妻が亡くなった喪失感も悲し…

「下妻物語」(2004年):深キョン、土屋アンナ、これほどジャストフィットなキャスティングってある!?

深キョン(深田恭子)が適応障害のためしばらく芸能活動をお休みするというニュースがあった。深キョンと言えば年齢を超越して、いつまでも30歳前後の役をなんなくやってのける、ファンにとっては永遠のマドンナだと思う。その抜群のスタイルと衰えない顔面…

「スパイの妻」(2020年):スパイミステリーと思いきや、高橋一生と蒼井優が魅せる純愛映画

太平洋戦争に突入前の昭和初期、軍部による満州での人体実験の事実を偶然知った貿易商、優作(高橋一生)とその妻聡子(蒼井優)の命を懸けた企ての顛末は・・・ 貿易商として成功した優作と聡子の、戦時中にもかかわらず悪びれない贅沢な暮らしぶりが目にう…

「ディア・ドクター」(2009年):ラストの2秒で、嗚咽が

鶴瓶演じる、村で唯一の診療所の医者、伊野は”神さん”(神様より親しみを込めて”神さん”)みたいな存在だったのだ。ラストシーンで号泣して、その後何度も映画のシーンを反芻しながら至った私の考えだ。神さんは信じる者にしか見えず、信じる者には救いにな…

「デッドマン」(1995年):被り物でブレーク以前の美しいジョニデに会える

全編モノクロ、台詞は必要最小限。登場人物も少ない。 西部開拓時代とおぼしき風景、仕事を求めて幾夜かを車中で過ごし、着いた町で意図せず殺人事件に巻き込まれ、白人を殺してしまうウイリアム・ブレイク(ジョニー・デップ) 思い返せば冒頭のえらく長い、…

「ピンクとグレー」(2016年):イケメン枠でない菅田将暉の演技が光る

ジャニーズのNEWSのメンバー、加藤シゲアキの処女小説の映画化。オチがいまいちって感じだったが、そこはサラリと流し話の流れを面白くするべく映画は工夫されていたような気がする。監督は行定勲監督。奇しくも先日ブログに書いた「GO」の監督でもある。 実…

「GO」(2001年):究極の細マッチョ、窪塚洋介降臨!

その年の日本アカデミー賞ほか映画賞を総なめした、行定勲監督、宮藤官九郎脚本の本作。最優秀主演男優賞:窪塚洋介、最優秀助演女優賞:柴咲コウは、同時に新人俳優賞もダブル受賞している。(ああ、何で今まで観なかったん?? 自分!) 全編通してものすご…

「ステップ」(2020年):久しぶりに「破獄」の山田孝之を見たくなる

私が知っている山田孝之は、Netflix制作ドラマ「全裸監督」での挑戦した演技での高評価(特に業界、玄人に、たぶん)。少し前では「dele」という連ドラで菅田将暉とW主演し、車椅子の変わり者の演技がとてもナチュラルだった。 また、映画「闇金ウシジマくん」…